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2010年02月16日

きもののしみ抜き

きものは 人様に貸しますか?
呉服屋としては、薦めません  絹物はものすごく繊細です

借りた方が汚してない と思っていても
衿と袖口は 必ず脂しみができます

きものを着るお席は 御食事がつきもの
食べこぼし テーブルの汚れ こぼれた飲み物 等など

「そのまま、返してくれたらいいから」
この太っ腹な ご発言で友情の壊れた関係を たくさんみてきました



よく食べ物の恨みは 怖い  と言います
私に言わせると きものの恨みは もっと怖い
食べたものは 忘れます でもお着物は 引き出しを
明ける度 目につきます 見る度に 「貸さなきゃ良かった」となります


これは弊社お客様、朗らかで人気のある方です
 必ず御召になってご連絡いただけます
御預かりして 

「アレッ これ洗ってますね」
「いやいや、この前着ただけよ」 「洗濯出てますよ」
「あっ、私が着た後、知り合いに貸したんだった」

借りた方は 良識のある方で 洗って返されたんですが
これが まずかった

汚れは 落ちてなく おまけに 縮んでるんです



(表生地が縮んで 胴裏がだぶついてます)



(同じく 袖裏の控えがなくなってます)

きものに関しては 造詣の深い 技術をお持ちの クリーニング屋さんが
本当に 少なくなりました どこで洗ってるか分からない取次ぎ店ほど
恐ろしいものは ありません
(一部ですよ、目くじら立てないでね しっかりしてらっしゃる
  お店も存知あげております)

まずは、ご自分が買われた きものやさんへ 
お持ちください
  


Posted by 紗綾大将 at 14:24Comments(2)きもの